久し振りにバンドの話でもしてみようかな?
先日Twitterのフォロワーさんのツイートで、
「某アニメ作品の楽曲のコピーバンドをやる恒久なバンドを作りたい」
というのを拝見しました。正確には以前にもこのツイートはなされていたのですが、年も明けてご自身の気持ちを再確認するためにも、改めて宣言なさったのでしょう。
(注:ご本人の許可を得てないのでツイートのリンクはせず、内容の詳しい言及も避けさせて頂いてます。ご了承下さい)
私個人としましては、とても素晴らしい決意宣言だと思います。
あちこちで言われておりますが、夢を叶えるにはまず口に出す事が大事!らしいです。
と同時にその道程は大変険しいものであると想像します。ではどこが難しいの?って部分を個人的に解釈していきたいと思います。
・メンバー選出の難しさ:パート編
まずメンバーを募集する所から始まる訳ですが、これが中々大変なんです。
昔は楽器雑誌のお便りコーナーなんかに「メンバー募集!当方B。~」等と募集広告を打ったりしたみたいですが、意外にすんなり集まらないんですね。基本的にG・B・Voは集まりやすく、その次Dr、最後にKyeが見つからないなんてのが定番だったりします。
が、そのkyeがメンバー募集してGが最後まで見つからないなんてパターンもあったりするので油断できません。自分の場合、Vo・Gが居て自分がDrだったのですが、Drはリズムマシン購入して自分はBを弾きながら練習してメンバー募集してた時期もありました(これならB・Drどちらが来ても対処可能だと判断したので)。
余談ですが、セッションの場合でもこのパート集めは苦労するのですが、それはまた別のお話。。。
・メンバーの難しさ:ジャンル編
で、無事メンバーが集まったとしても、コピーする楽曲・ジャンルが趣味に合わないとそこでサヨナラになってしまいますので、ここも注意が必要です。
(注:自分はコピーバンドしかやった経験がないのでこのケースしか語れません)
単一バンドだったり一つのアニメ作品の楽曲、なんて縛りが細かければ細かい程、メンバー集めは大変ですが、集まったメンバーの趣味趣向が同じな分一度固まってしまえば長続きする可能性が高くなります。
自分の場合は最初HR・HMのコピーで集まったのですが、ストックしてた楽譜が底をつく過程で他のジャンル(AORとか)に手を出すようになり、自分の趣味と手腕が追い付かなくなって続けるのが苦痛になったものです。
・選曲編
上と少し被りますが、同じバンド単一のコピーバンドだったとしても、定番曲以外にどれをやるか?なんて話になると、これが結構モメ事の原因になったりもするので厄介です。歴史の長いバンドなんかは前期・中期・後期で曲のジャンルが変わったりするケースもあるので選曲に苦労すると思います。
特に今回の例は「とあるアニメ作品の楽曲」ですから、極端に言えばキャラによって細かなジャンル(ロックだったりPOPだったり)が変わってくるので、各プレイヤーの下地によっては好き嫌いの他に得手不得手もあるでしょうから、そこも問題になってくると思います。
・続ける事の難しさ
で、ここまでクリアしてバンドをスタートさせたとして、問題はどこまで続けるか?です。当然状況が容認するまでずっと…というのが理想的ですが、これが結構大変。
自分のケースで言えば練習時間をメンバーと合わせるのも一苦労でした。自分の仕事は土日祝出勤なので、その辺で深夜練習とかされたら次の日の仕事に影響が出てしまいますし、ライブも当然その時期に集中する訳で、その際仕事を休んでライブをやる羽目になりますから、ただでさえお金が掛かる趣味なのに収入が減ってお金がバンドに使えないという悪循環に陥ります。
また結成当時は独身だったけど、家庭を持ってバンドを続けられなくなったなんてケースもあるでしょう。このケースでも予算と時間がネックになってきますね。
ここまで書いてお分かりかと思いますが、バンドはとにかくお金が掛かるし、素人がおいそれと手を出すには難易度が高いと思われてるので(実際そうだと自分も思います)新規参入も少なく、当然それがメンバー不足につながり…ってな感じで途中で消滅したり活動規模が縮小したりするものです。10年以上続けてるバンドは凄いなって思います。
以上、今ザッと洗い出しただけでも困難の方が圧倒的に多いと思われるかも知れません。それに加え、現代ではまともにライブ出来る環境も殆どなく、音楽・バンドなんて選ばれた者のみが堪能できる上級な趣味になってしまいました。
それでも、自分はバンドをやりたいと思う人の応援はしたいと思ってます。やっぱ、ライブやると気持ちいいですしね。それにバンドで繋がる人間関係って、煩わしい部分もあるけど、それと同じくらい尊くて楽しかったりもします。そんな体験を一人でも多くの人に味わって貰いたいという気持ちは今も変わりはありません。
(まぁ、それで自力でライブハウス開業して速攻で廃業してしまった訳ですがw)
上記の氏の野望はいつ実現するか判りませんし、もしかしたら実現しないまま終わるかもしれません。それでも私は氏があきらめずに想い続ける限り、陰ながらではありますが応援をしていきたいと思ってます。
頑張れ!
と言うだけでは無責任なのは重々承知ではありますが、それでも貴方の志は間違ってないよ!という意思表示だけはしてあげたいと思ってます。
え?だったらお前が参加すれば良いだろって??
あ・・・いや・・・
自分はもう引退した身なんで・・・w
正直なところバンドを続ける条件があまりにもなくなってきたんですよね。
なので、余計出来る可能性が残されてる人は応援したいんですよね。。。
って言ってるだけだと説得力無いって言われるんだよなぁ。。。そこは残念ながら受け止めるしかないのが現状です。トホホ。。。